「親・ご先祖様に感謝できない自分」はダメなの?(感情の抑圧・インナーチャイルドとの向き合い方について)
- Aarteeni
- 8月15日
- 読了時間: 5分

この記事は
月に一度程度クライアント様にお送りしている
メルマガを加筆修正したものです
「ご先祖様に感謝しましょう」
「あなたが今いきているのはご先祖様のおかげ」
お盆の近い時期、
こんなメッセージを目にすることも多いかもしれません。
でも、
「頭ではわかるけど、実は素直に感謝できない」
「そうすべきなのにできない。自分は人としてダメなのかな?」
という人もいらっしゃいますよね。
1)感謝できなくてもあたりまえかも
昔のわたしも、
素直にご先祖様に感謝できなかった1人。
なぜなら、
「この家系のせいで苦しんだじゃないか」
という恨みの気持ちを長いこと手放せなかったからです。
統合失調症を患っていた父がいて、
親戚にも同じ気質を持つ人が多く、
母はその愚痴や不安を言い続けてた。
「この家族親族のせいで、わたしは被害をこうむった」
それが、当時の正直な、正直な気持ち。
(病気そのものを否定しているのではありません。
”わたしの父とわたし”の親子関係において、
そう感じていたというお話です)
それなのに
「親を悪く言うのは良くない」
などという道徳的価値観によって
その気持ちを本当の意味で尊重することができておらず
その頃は
みんなと同じように感謝できない自分が
人として欠陥しているような気がしていましたねー。
今ならよくわかります。
「”被害”をこうむった」と感じるくらい傷ついたまま、
それが膿のように心にたまったままなら
そうなってあたりまえなんだってこと。
あたま(ここではインナーペアレントとします)でいくら
「病気なんだから仕方ない」
「親を恨んだり憎んだりするもんじゃない」
と考えていたとしても
心の部分、感情レベル(インナーチャイルド)では
「そう考えても心は晴れない」のがホンネ。
頭で言い聞かせても、心は納得できていないんです。
「自分は被害を被ったまま、そのケアが十分なされていない」という
心のホンネの部分、
インナーチャイルドの怒りの気持ちや悲しみ、理不尽さへの憤りなどを
「感じてはいけない」と麻痺させていると
感謝や喜びの感情までも麻痺してしまうもの。
ポジティブな感覚だけ感じたい、
ネガティブな気持ちを感じるのは拒否したい、
というのは無理があるのです。
つまり
無自覚にホンネをみないでいることが
心からの感謝の気持ちが湧くチャンスまでも
封印してたわけなんですね。
もし、
過去のわたしと同じように
「親(先祖・家系)に感謝なんてできない(でも本当はそうしたい)」
という方がいらしたら
まずは「被害者だ」「恨んでる」等のインナーチャイルドの言い分を聴くのが先。
自分の痛みや拒絶感、諦め、絶望などをちゃんと受け止めて、
つまり「被害者である自分」を一旦しっかり認めて昇華して、
「無自覚の感情の抑圧」を解放することが、
順番的に無理がなくおすすめですよ、とお伝えしたいです。
(抜け出すのにはインナーチャイルドセラピーがおすすめ)
2)たとえ感謝できなくても意図があれば
そしてその上で。
「たとえ今 感謝なんかできなくてもいいから、
その家系に生まれてきたことに魂の意図があるとしたら?」
という視点もどこかに持っていると
「自分はこの自分でいいんだ」という安心感
(自己肯定感)を育てるのに、
ひと役買うかもしれないことも付け加えたい。
仮に
人間としての親やご先祖さま達に
好意的な感情が湧かなかったとしても、いいんです。
血のつながりがあれば、
みんながみんな、
無条件で家族を大好きになれるとはかぎらない。
それでも
その家系に受け継がれる質や型、才能は
あなたの魂が選んだあなたの原型かもしれないし
その環境で生きたからこそ磨かれた、
強みや奥ゆき、深みがあるかもしれない。
たとえば自由さ、
繊細さ、強さや温厚さ、
秀でている才能や外見の特徴…
そんな
「質や才能として脈々と受け継がれてきたもの」
に思いをはせると
自分の内にたしかに流れるいのちの流れに
「このわたしは、わたしを生きる上で結構わるくないかも」
という感覚を持てるかもしれません。
そうやって自分の存在を「OK」だと認めていくと
結果的に
ご先祖さま個々人の性格や生きざまを超えた
「いのちの源」とのつながりを
「よきもの」に感じられたり
「この世にいられてありがたいなあ」
という感覚をもてるかもしれません。
血のつながりにあたたかい思いを持てたら、それは幸せなことです。
でももし持てなかったとしても、
自分のいのちをじっくり感じてみて
「私という存在、結構いい感じ」と心底思えたら
それも幸せなことだとわたしは思います。
時代をこえて脈々と続きてきたいのちの流れが
令和のあなたにまでゆきついている。
そしてあなたが
この世を感じて、楽しんでいる。
それらもきっと魂の意図のひとつかもしれませんね。
魂の意図を再確認したいという時には
前世療法がおすすめですよ。
コメント