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自他境界(バウンダリー)を知ると、もっと自分を生きられる

  • 執筆者の写真: Aarteeni
    Aarteeni
  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:1 日前



1.自他境界線(バウンダリー)が曖昧だと何がおきやすい?


自他境界線「バウンダリー」とは、

あなたとあなた以外を区別するもの、

あなたという人の「輪郭」をつくるものです。


もし、

あなたが自分や他の人の「境界線」の課題に

気づかないままでいると、



・「相手に嫌われたくない」という気持ちのあまりNOを言うのが苦手


・相手の都合に合わせ我慢しすぎて、結局爆発しがち


・相手の気持ちに巻き込まれ疲弊しがち


・大事な人なのに傷つけあう関係になりがち


・相手を自分の思う通りにコントロールしたくなる


・相手の問題に罪悪感を抱きやすい


・相手の問題の責任をとってしまい、その結果共依存状態になりがち・・・



なんて、

人間関係での悩みが生じやすくなります。




2.その背景や課題の根っこには何がある?


ここで、

「ああ、私は境界線の課題を抱えたダメな人なんだ」


とショックを受けた方もいらっしゃるかもしれません。




でも、

ここでちょっと知ってほしいことがあります。



あなたの境界線が今ちょっと混乱しているのは

もしかしたら


「境界線が混乱した人間関係の中に長らくいたから」


かもしれないといことを。




たとえば


子どもの頃に

境界線が混乱した人間関係の中で育つと


その後の人生においても

自分や相手を傷つけてしまうような境界の持ち方が

「ふつう」だと感じ


自分の守り方がわからなくなったり

人のと距離感がうまくとれなかったり

曖昧な境界の引き方でストレスをためやすかったりします。



つまり

いま現在あなたが

境界線の課題をかかえがちなのは


あなたがダメな人、という訳ではなくて

あいまいな境界線の中で精一杯適応してきた証なのかもしれません。





たとえば例をあげてみると


「親や家族の望み通りの役割を察して頑張ったから、

自分自身が何を望んでいるのか、

必要としているのかを感じとったり尊重することができなかった」


「家族の愚痴を聴いたり助けたり、

自分より弱い立場の人を優先して我慢することが多く

人の感情や問題を肩代わりせざるをえなかった」


「自分のことを分かってもらえない、

愛してもらえない、理解共感してもらえない…と

孤独を感じていた(その結果、「この人!」と思った人に

何もかも受け止めてほしくなる)」


「対立や暴力や支配が日常だったために、

自分の気持ちを感じるヒマがなかったり

周りの緊張をやわらげるための役割を演じるしかなかった」・・・



このような事情のほかにも

境界線がうまくひけない理由は、さまざまなものが考えられます。




3.背景がわかると、なにがいいの?



境界線って、

たったひとつの、

いつでもゆるぎのない正解があるものじゃないんです。


たとえば、

「人の持ち物や身体に勝手にさわらない」ことが

境界線を尊重する表現のひとつであったとしても


その人との関係性や状況によって

高さや強固さが臨機応変に変わっていくことが多いもの。



臨機応変は難しいな、と感じるかもしれませんが

「軸」になる基準があると、うまく応用ができやすくなります。



その軸とは

あなたの自己認識や人間関係観、世界観


もし、そこに

「わたしもOK、あなたもOK」などという健全な軸があれば


自分や相手の境界線を健全に保つ人間関係を築けるかもしれません。




でももし、その軸に


「私の気持ちや望みには価値がない」

「私は申し訳ない、罪のある存在」

「私は無力で、生きていく力がないんだ」


なんていう

「自分を幸せにしない思いこみ」がくっついていたら


人との境界線も

そのような思考を基準にして引いてしまいやすい



その結果


「私の気持ちや要望には価値がないのだから、相手の言うまま、NOは言わずにいよう


「私を尊重してもらうなんて申し訳ないから、いつも相手を尊重しよう


「私は無力なのだから、コントロールされても仕方ないから我慢しよう」


って

自分を苦しめる境界線の作り方を繰り返してしまう…




これは、しんどいですよね。




だから、この軸を自分にとっての健全な良いものに変えていけるといいんですが


自己認識や価値観って

「変えよう」と考えても

おいそれと変えることが難しい領域。


だから、


その背景を知り、

そういう自己認識を持たざるをえなかった自分の思いや頑張りを知り、

その精一杯の気持ちを受け止めることで

スムーズに変えていくことを後押しするのが大切なんです。



もしかしたら、

いま境界線の課題を抱えて悩んでいるということは


「精一杯頑張ってきたあなたの一部分」が

あなたに


「だってこうやるしかなかったじゃない!」

「この境界線じゃないと、イヤな目にあったじゃない!」

「自分を尊重なんてしたら、安全に生きられないよ!」


って一生けんめい、サインを送っているのかもしれません。



そのがんばりを、まずは受け止めてあげましょう。


十分納得するまで受け止めてあげたら


あなたの一部は

あたらしく、


あなたを幸せにするための境界線を

抵抗なく引いてくれるかもしれません。



だってあなたのその一部は、

今までだって

あなたを守るために懸命に働いてくれたのだから。



境界線の引き方をに見直していきたいなあ、と思う方は


あなたの背景と、

そうせざるをえなかった事情を知って、

今のあなたのために

よりよい境界線はどこにあるか、一緒に考えていきましょう。



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