「ありのままが素晴らしい」なんて思えないところから始めよう
「インナーチャイルドセラピーって、
結局なにしてるんですか?」
「傷ついた、無力でかわいそうな内なる子を
抱きしめましょう、みたいなこと?」
そうですね、
そもそもなんなのかって聞かれて
わたしがよくお答えするのは
(主に)子どもの頃の自分、
受胎してから今までの潜在意識領域を
見つめ直し、
癒し、
必要なら思い込みやセルフイメージを変えて
全体性を取り戻し
もっと自分らしい幸せな生き方を
選択できるようになる
そのためのセラピーです、
ということ。
実際お越しくださった方には
下の図でご説明したりもします。
(いつもこういうシートをゴソゴソ探しててすみません)
これ。この図、よく見ますよね。
陰陽太極図。

この全体の丸が
人の心や精神性(あるいは存在全体)
を表していると考えると
わたしたちは白い部分
(ポジティブ・受け入れやすい部分)
も
黒い部分
(ネガティブ・受け入れがたい部分)
も 両方含めての存在だといえます。
よく
「ありのままですばらしい」
とか
「そのままのあなたでいい」
とかいう言葉、聞きますよね。
それってたぶん上の図全体のようなことを
指すんだと思ってます。
そもそも、
ネガもポジもプラスもマイナス(に見えること)も
あって完全なんだよ~
ということ。
でも。
こころから納得して
「わたしはありのままでいいんだ」
って思えますか。
わたしは、正直
思えなかった派です。
心のことや精神世界とか大好きで
知識としては知ってましたけど
健康も、仕事も、パートナーシップも、お金も
壊滅状態だった時はさすがに
この苦しいままで、何もできないままで
いいってこと?
そしたらずっと向上しないじゃん!
とか
「これを感じたくてこの世に来た」
とか言われても
ぜんぜん望んでないし💢
とか 思ってましたね~。
苦しい気持ちを受け入れる、
ということと
そこに甘んじる、ということがごっちゃになったり
あまりに恨みや怒りが激しかったので
それが自分だと受け入れると
自己肯定感まで下がってしまう気がして。
それで無理やり頑張ってポジティブ思考にして
あとでどーんと疲れたり。
いろいろ心荒み過ぎて
迷走してました(苦笑)。
いまでは、
「ありのまま」とか「そのままで」の意味も
言わんとしてることはわかります。
でも自然にそう思えるには
相応のプロセス、順番が必要。
と思います。
そのプロセスの助けのひとつになるのが
インナーチャイルドをケアすること。
自分の中の受け入れがたい部分、
抑圧してきた気持ち
防衛の心からできた
不要な思い込みやズレたセルフイメージなどって
「気づいてほしい」
「本質からズレてるからわかって」
という魂からのはからいで
外側(現実)にあらわれることがあります。
こんなかんじ。
内側 外側

外に出ているように見える青い●は、
身近な人や、現象や、
体調や、出来事などに対する
主に不快な気持ちで感知されます。
「子どもやパートナーにいつもイライラする」
「友人がすてきで羨ましくてモヤモヤする」
「上司にいつも否定されて辛い」
「自信がない、自己否定が強い」
「仕事や体調やお金、恋愛の面でなんかうまくいかない」
などなど。
それらの根っこがすべて
「今生の潜在意識領域の記憶=インナーチャイルド」
ってわけではありませんが
それが当てはまる場合も
もちろん沢山あります。
インナーチャイルドセラピーでは
過去の記憶にアクセスして
この青い●はなんなのかを
みつけて、
感じ直し、
癒し、
必要ならば
それにまつわる思い込み・自己認識(セルフイメージ)を変えて
青い丸もふくめての「自分」を
受け入れる感じです。自己受容ですね。
ここでよく
「じゃあその青い●は
投影(自分の嫌な部分が人のものとして
映し出されていること)なんですか」
と聴かれますが、
そうとも限らないです。
単なる投影として終了することで
本質が見えなくなることも。
潜在意識領域に深く潜って
思考のゆるんだ状態の感情レベルで、
気持ちや思い込みを癒していきますが
そもそもインナーチャイルド自体が潜在意識なので
癒すのも潜在意識下の方が効率的だなあ、
と
実際にいろんなやり方で
自分を癒してきた私は思っています。
それが一度で終了する方、
回数を重ねて徐々に●の全貌を受け入れる方、
●をいくつも発見して癒し
大きく全体性を取り戻す方、
自分のメンテナンスのために定期的に・・・
など
向き合い方はいろいろです。
でも、
ああ~、●は自分の一部なんだなあ、
こういう風に思っていたんだなあ、
なんて一つずつ取り戻すことで
「わたしってよく頑張ってきた」
「意外と愛されてた」
と自己肯定できたりセルフイメージが変わったり
「自分を受け入れるってこんな風に
ほっとできるんだなあ」
と内側からの安心感をえたり
「もっと大切に、もっと能力を開花したいなあ」
と枠を外してさらなる発展を望んだり
「わたしの命全体」を
一層大切に尊く感じられる
そのステップ、プロセスのひとつになっていくのは
確かだなあ、とわたしは感じてます。
そんな風に●の発見や受け入れること、
セルフイメージの変化を重ねていくと
●がいっぱいある自分も自分なんだ
白も黒も青も、ありのままあっていいんだ
このままの命が、十分尊いんだ
今があるのは辛いプロセスを経たからで
だからやっぱり
「その気持ちを経験したくて来た」のも間違いではないんだ
(だからって誰にでも投げかけていい言葉ではないのもよくわかります)
このままでいいのと、向上したいのは
矛盾しないんだ
ますます自分らしく、幸せを追求したいなあ
って、
あたまや知識レベルではなく
気持ちで感じられるようにもなります。
そして、●を受け入れた分
外側にはもう現れなくなったり気にならなくなったり
あたらしく自分の可能性を広げたり…と
現実も、変化していくんですね。
少なくとも、わたしはそうでしたよ。
現実の、
「困りごとに見える事態」がきっかけになって
心を見つめてみたい、
あるいは
心や魂や内側の世界に興味がある
という方は
人生をもっと良くしたい、
もっと幸せを感じながら生きられるはず、
と
自分の命や心や身体に対して
真剣な方が多いんですよね。
人生どうでもいい、と
心の底から思っている方はいない
と思います。
見つめてみたいと思ったときは
もうその準備ができている時なので
ご自身の内側の
白や黒や青の部分をよくよく感じてみると
きっとなにか発見があると思いますよ。
そして、一人では難しいと感じる方は
一緒にステップを踏みながらみつけていきましょう。
もうすこしプロセスのことも詳しく書きたいので
また次回に続きます。
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