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  • 執筆者の写真Aarteeni

順番に、欲を満たしていこう

先日、


クライアントさんとのお話の中で


「発達段階」というワードが


出てきたときにふと思ったんですよね



インナーチャイルドセラピーの


回数を重ねる方の進み方も


たとえるなら「発達段階」的だなあって。




いま、


目の前のなやみごとや


「もっとこうしたい」という思いがあって、


そのヒントや答え、


メッセージを探りにヒプノを使ったとき



まずはじめに



「え?これになんの関係が?」



と思うような場面が


浮かぶことがよくあるんです。




たとえば



実はお母さん・お父さんに大切に思われていた事


小さいころとても安全を感じていた場所


好きだった遊び 


想定していた事とは別の怒りや悲しみ



とか。




それは一見、


いま気になっている


「なんとかしたいこと」とは


全然つながらないように思えるのですが



これこそがその


「なんとかしたいこと」の


土台だったり



順序的にまず


その欲求を満たしてね、


この感覚を味わってね


と潜在意識が示すことだったり


するんですよね。






わたし、30代のときひどい鬱で


なんにもできなかった時期があったんですけど


その時


「なんとか治す方法をさぐる」


ことのほかに 



「ずっとやりたいと思っていたことを満たす」



ことをやってたんです。


無意識に。 




・・・というより、


「やるべきこと」が


もうなーんにもできなかったので


「やりたいこと」しか


やれることがなかった、とほほ、


というのが正直な感覚ですけどね。




今まで着たことない可愛めの服を着たり


ダンスやゴスペルを習ったり


歯列矯正をしたり


カフェにたびたび行ったり 


家族への怒り・悲しみをセラピーやワークで解放したり・・・



これみんな


わたしが子どもの頃から


やりたいと(無意識ににでも)思っていて 


でも満たしきれなかったこと 


なんです。




子どもの頃、


父親が病気で家の中が混乱していたので



「はやく自立したい、


だから将来の仕事に直結しないことをするなんて


贅沢で、わがままで、ムダだ」



とうっすら感じていて


なんかいろいろと


その時々の欲求を我慢していたんでしょうね。



それはそれで


当時のわたしは


ベストを尽くしたと思ってますが



でも、


その時々に湧いていた欲求が


満たされないことには


いわばその時々の魂の成長のエネルギーが


湧いてこなかったのかもしれないな、


とも思うんです。




だからこそ、


生きるエネルギーが枯渇したような鬱に


なったという側面もあるだろうし



そうなってやっと


置いてきた欲求に向き合ったから


次の段階に進むためのエネルギーが湧いて


鬱から回復できた、


ともいえると感じています。


(病気はいろんな解釈ができるので、


これも数あるうちのひとつの見方です)





この図。


マズローの欲求5段階説のピラミッドです。





Wikipediaよりお借りしましたー



一番下は生理的欲求ですよね。



食べる、寝る、排せつなどの


基本的な欲求の上に


社会的欲求や自己実現の欲求が


乗っかってます。




睡眠不足でフラフラな時、


あるいはトイレにすっごくいきたい時


いまここで満たしたい欲求は


何かって聞かれたら



自己実現なんかどうでもいいわ、


いますぐ寝たい!


はやくトイレに行かせて!!



って思いますよね。



そうできなければ


病気になっちゃう可能性だってあるので


つまりその欲を満たすのは


命をいかす行為だと思うんです。





まあそこまで切羽詰まってないにしても



それに似た仕組みの、


順序のある、


その時々の、


満たされてから次に向かえるような欲求って



意識にはのぼっていなくても


存在するとわたしは思っています。




なので、


セラピーで潜在意識下に潜った時


一番はじめにあらわれるものが


望む答えと


一見なんにも関係ないように思えても


信頼してほしいんです。



ご自身の、


潜在意識や大いなる叡智を。




それは顕在意識では分からなくても


正当な順序の、解決ルート。



無理のない、流れにそった


癒しの、成長の、道のりです。




親から愛されていたという肯定感、


安全な場所があった、


楽しい思い出があったという


安心感や人生への信頼感


誰かに対して引っかかっていた思いの昇華。




わたしが言葉にしてしまうと


微妙にご本人の感覚と


違ってくるので難しいですが



そういった安心感や肯定感が


しっかりとした心の土台になり、


次に進むエネルギーになって



2回目以降のセラピーで


徐々に核心に迫っていけたり



「なんとかしたいこと」への


理解や洞察、癒し、解決法、


あるいは視点の転換


(問題が問題でなくなったり)が


しっかりと自分のものになっていく。



そういう着実な歩みで


自分の中心がみっちり満ちていくと思いますし


それが


自分を受け入れ


自分らしさを活かしていくことの


ひとつの方法でも


あると私は思っています。





これってセラピーの話だけじゃなく


普段の生活でもいえること。



「子どもの頃、若い頃、


もっとこうしたかったのにな」


と思うことをできる範囲で満たしたり


からだの不快感を少しだけでもケアしてみると



思いのほか満たされて


あたらしく


今の大人としての欲求がうまれたり



なぜかわからないけど


全く関係ないと思っていたことへの扉が


次々開くようなことがあるかもしれません。





わたしも、こまめに満たすことを


積んでいってます!







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