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執筆者の写真Aarteeni

私のインナーチャイルドセラピー体験(1)

七夕ですね。


近所にある、素敵な花屋さんにも笹の葉が飾られて短冊がかかっていました。


ツイッター上でも願い事を書くタグがあったりして


いろんなユニークな願い事が興味深く、思わず見入ってしまいます。





現在の気になる問題(と思っている事)が、


過去に作られた思い込みや


封印していた気持ちを


消化することで解決される、


というのは良くあることです。



退行を伴うヒプノセラピーや


インナーチャイルドセラピーでは


時代をさかのぼることでそこにアクセスし、



消化できなかった気持ちや


途中のままのコミュニケーションや


幼い思考で作ってしまった思い込みを癒し、



現在や未来を新しく選択し直します。



・・・・・・


・・・・・・うーん。



この説明、自分でしておいてなんですが


わかるような、わからないような。



なにそれどういうこと?



と思われるかもしれません。




なのでこれからぼちぼち


私が過去に受けた退行のセラピーがどんなだったか、


少しずつ書いてみようかなあと


思い立ちました。



でもなにせ結構たくさん受けたので全部は覚えてないですし、


途中でやめてしまうかも(!)しれないですが


一つのケースとして参考になればと思います。



(セラピーは本当に人それぞれで、


みんながみんなこういうことを経験するとは限りませんし、


回数も内容も様々です)



*********



私が初めて経験した退行の場面では、


私はほぼ生まれたばかりの赤ちゃんでした。



昭和な実家のソファーのあたりに寝ており


なぜかもの悲しい気持ちでそこにいました。



そこで


なんで悲しいのか?


なにを感じていたのか?をぐぐっと感じてみると


出てきたのは



「お母さんは今大変なのだから、泣いて困らせてはいけない」



という気持ち。




当時確かに母はいろいろ大変でした。



子どもは意外と状況が分かっていて、


遠慮してしまう場合もあるんですよね。


(これは私だけじゃなく、セラピーで沢山似たようなお話を伺います。)



でもそう思う一方で、なんか我慢している気持ちも感じます。


「でも私だって…」


というものがうっすら存在していたのです。



まあ当然ですね、0歳なので。


その年齢の当然の心理として、基本的欲求を満たされたいわけです。



「私だって欲求を満たしてほしい」


「でもお母さんを大事に思っているから、我慢しなくちゃいけない」


という気持ちのせめぎあいで、なんだか悲しくなっていたのですね。



「私だって」の気持ちのほうを


仮にインナーチャイルドと呼ぶことにしますと


「私自身(の思考とか顕在意識)」が


インナーチャイルドを完全無視していたので


「自分自身に無視されて悲しかった」のだ、


という見方もできます。



強烈な気持ちは、確かに存在するものですから


感じることなくして、勝手になきものにはなりません。



そして、だれだって大事な人に存在を無視されたら


悲しくなったりがっかりしたり、残念に思います。



大事な人、ここではそれは「母」ではなく


「私自身(の思考)」です。




私自身が、インナーチャイルドの声を封じたんですね。


母に愛されたいがために。




封じるとどうなるかというと


「もういい」と口を閉ざしてしまったり、


どうしても存在を認めてほしい!と暴挙に出たり


その人の個性によって


いろいろな表れ方をすることもあります。



その表れ方が、とりまく環境や人間関係や身体に結び付くと


いわゆる「困った問題」として見えることもあります。



でも、ひも解いてみると、


ただ


インナーチャイルドの


「わかってほしい」


という思いだったりする。


そんなケースもあります。




私はこの退行のワークを受けた時


人生相当、行き詰まってます~!という状態でした。



にもかかわらず、


上手に助けを求めることができていなかったのでした。



それは、今考えると


「周りも大変なのだから、私が泣いていてはいけない」


「助けてと言ってはいけない」


という思い込みがあったのも一因だったと思います。



だからまずはじめにこの場面を、自分で引っ張り出したのでしょう。



私自身(の思考)に


「我慢して悲しんでいる部分もあるよ」


「助けを求めてはいけないというのは、赤ちゃんの頃作った思いこみだよ」


とわからせて、


「それもう手放さないと、苦しいよね?」


「行き詰まっていたら助けを求めないと」


と教えるために。


潜在意識って、すごい叡智を持っているものだなあと思います。



でも。



こんな風に書いてはいるものの


正直に言いますと


私は当時、このような理解はできていませんでした。


(自分にとって重要なものがでてくるとしばらく


 「え??」


となっしまうこともあるんです。


後日「そういうことか」と納得できたり、


セラピストと話をしていく中で理解できるケースも沢山あります。)



ただ確実に、


感情のレベルで何かが解けてゆるみ、


「ああ、なんか、すごい泣いた…」


「いろいろ我慢していたんだ…(呆然)」


と自分のインナーチャイルド的な部分に目を向けるきっかけになり



「そんなに我慢しなくてもいいのかも」と


心のどこかで自分を許し始めたスタート地点だったと思います。



ここを手始めに、変えていこうと方向転換をした感じがします。


0歳の頃 存分に泣けなかった分を解放して、


心にスペースができて転換する余裕が生まれたり


力が湧いたのかもしれません。




これが、私が意図せずうけた退行を伴うセラピーの1回目です。



ここから徐々に、自分の内面と向き合い 


ないものとしていた感情を感じてとりもどし


インナーチャイルドの声を尊重するよう気を付けるようになりました。



今も、完全に尊重できているかと言えば、


できていないかもしれません。



でも、この第一回目を受けた頃感じていた


「人生詰んだわ~」


という状況からは、


はるか遠くまで来たなあとしみじみ感じられています。




ではまた次回(あるのか…?

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