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  • 執筆者の写真Aarteeni

「自分の気持ちがわからない」

「実は自分の気持ちがよくわからない」。


 


インナーチャイルドセラピーなどの中で


たまにこういったお話をうかがうことがあります。






「自分を大事にしよう」


「自分を愛そう」


という世の中の流れ(?)もあって





「自分の気持ちすらもわからない自分は、ヤバいんじゃないか」


と感じてしまうことがあるかもしれません。





気持ちがわからなくて


自分の深い部分は悲しく思っているのに、


さらにその状態もダメ出しされたら、


どこからどうしていいのやら!


という感じですよね。








でもですね、


気持ちがわからなくなるには


「それなりの事情」だってありましたよね?


 





「わがままいわないの」


「そんなこと思っちゃだめ」と


小さい時に言われて傷ついたので


「自分の気持ちを言うと愛されない」


という思い込みを持ってしまったのかもしれない。








「こうしたい」と思うことが


ことごとくできない事情があったために


「自分の希望、要望は言ってもどうせ無駄」


と信じてしまったかもしれない。








自分の気持ちのまま進んだら


ちょっと失敗してショックだったので


「もう間違いたくない、自分の気持ちより偉い誰かを信じたい」


と自分を信頼するのが怖くなってしまったかもしれない。





または


感情で処理できることを大幅に超えた何かがあったので


とにかく思考を使って理解しようとした・・・とか


自分より周りの環境を大事にしないといけない事が多すぎて


気持ちに意識を向けることすら忘れてしまった・・・


ということがあったかもしれません。








どういう事情かは本当に人ぞれぞれなのでわかりませんが、


あなたにとって


「気持ちを感じなくさせる事情」


があったと思うんです。





しかも、「小さいわたし」なりの事情です。


少なくとも、


今よりは若く、判断力も今よりない自分の。





もし「自分を大事にしたい」なら、


ちょっと言い分を聴いてあげてもいいかもしれないですね。








言い分を聴いて、


「本当にそうだったなあ」と気持ちが少しでもホッとしたら





その時作った信念、思い込み、またはクセは


すべてのケースにおいて、いつも有効なの?





大人になった今、いろんな対策をとるパワーのある今も


まだ要るの?





と問いかけてみるといいかもしれません。





自分の信念、思い込みやクセがもう要らないかも…と思えたら


行動を変えていくことも、より自由になります。








「本当のところはどう思う?」


「もし誰にも反対されなかったらやる?やらない?」


「これを選んだ時と選ばなかった時、どう感じる?」





と自分の心に集中して細かく聴いていったり


身体の変化を感じたり


(苦しい感覚や硬くこわばる感じ、


どんより重い感覚があるか?とか)して


「気持ちを感じる」


「身体の反応を感じる」


ことにコミットしていきます。








始めはできるとき、できないときがあってあたりまえです。





「今日はできた」と自分をほめつつ


できなかった時は「次できるといいね」と励ましつつ。





繰り返し


「ねえどう感じる?」と心や身体に聴いていけばだんだんと


口を閉ざしていたインナーチャイルドも


あなたを信頼して本音を言ってくれるかもしれません。








それでもやっぱり難しかったり


あたまで「手放そう」と思ってもできなかったり


インナーチャイルドとの距離感をグッと縮めたい時は


潜在意識、感情レベルから変えていく


セラピーなどを、あなたが納得するまで使ってください。





一度のセラピーで


本当に感じている事、


チャイルドが伝えたいことを


すべて知ることは難しいかもしれませんから。





こころや身体は機械ではありません。


筋トレやダイエットと同じで


繰り返し地道に進めていくことや


玉ねぎの皮をむくように少しずつ変化を受け入れることも


結果的に確実な変容につながると私は思っています。








本当の気持ちも、


作った思い込みも、その事情も


できる時とできない時があることも。


そして今は口を閉ざしているチャイルドが


本当は賢くパワフルな味方になってくれることも。





あなたの一部分として大切に思えますように。




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