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  • 執筆者の写真Aarteeni

安心して人に依存できなかった人に


「依存症は、人に安心して依存できない病」



先日、

youtubeでみた動画にこんな言葉がありました。


「依存症は、人に安心して依存できない病」




依存症とはひとに依存できないの画像


国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所の

松本俊彦先生が登壇する「SNS医療のカタチ」。





依存症。



おそらくこのブログを読んでくださる方は


「依存症と自分は関係ない」


と感じる方のほうが多いかもしれないんですけど




でも、


「そういえば、安心して人に依存できなかったかもな」


という方は意外と多いかもしれません。



「依存症」ではないけれど…




動画では


依存症の本質は

薬によって紛らわさなくてはいけないつらい感情であること、



それを自分で(依存するモノを使って)

何とかできたという自己効力感が

依存症に向かわせること



その根っこにあるのは


人にグチったり相談したり助けを求めたりできない、


「人に安心して依存できない」

「自分でなんとかする」という心


といったことを

とても分かりやすく解説してくれていました。





自分は依存症ではない。


でも


「安心して依存できなかった」


「自分でなんとかしてきた」



そういった経験をお持ちの方

サロンにもたくさんお越しくださいます。





子どもの頃から、

大人に頼らず

自分で頑張ってなんとかしてきた。



悩んだことや

こわいことや腹が立ったこと

哀しい気持ち、

つらい思いを

親や家族に気軽に言えなかった。




なぜなら


親自身が


仕事や病気や心の問題(依存症など)で

大変だったから、とか


心配性すぎたから迷惑かけたくなかったから、とか


〇〇ができたら、

イイ子でいたら、など

条件付きでしか受け入れてくれなかったとか、


あるいは

すぐ干渉や批判や否定するタイプだったから、とか





いろんな理由があるかもしれません。




心優しくがんばり屋な方は


そんな相手の事情を「仕方ない」と呑み込んで

「しっかりしよう」

「がまんしよう」と

自立の道を急いで登ったかもしれません。



それが人生のデフォルトだったから

特段しんどいこととも思わず

むしろ誇りに思って来たかもしれません。




でも、


ひとりで自己完結して

昇華して

乗り越えられるものって

やっぱり限度があるんですよね。






潜在意識の望みを、叶えようとする心



本当は、

大人に受け止めてもらえたらよかった。


本当は、

安心した環境で生きたかった。


本当は、

ありのままを認めてほしかった。


本当は、

支えるんじゃなく私が支えてほしかった。



そんな

普段意識にも上らないような

(潜在意識の)思いを叶えられないままでいたら



いつか、



「その本当の思い」を

なんとしてでも叶えてほしいと

自分が、自分に

訴えかけてくることがあります。



その内側の(潜在意識の)本音の訴え

(インナーチャイルドとも言います)が



依存症とまではいかなくても


たとえば、


苦しい人間関係

共依存的な関係を

創り出してしまうこともあります。




人をお世話しすぎたり、

コントロールしたり、

評価や愛がほしいために頑張りすぎたり。


人の機嫌や意見だけが正しいと思いすぎたり、

「自分はどこか足りない」という不足感から

それを補う誰かや何かに依存しすぎてしまったり。



あるいは

心身の不調や

思い通りにいかない人生などに


あらわれてしまうことも、

割とよくあるんですよね。





そんなこと、

起きてほしいなんて望んでない。



でもその現象は

潜在意識的には

どうしても叶えたかった望みを叶えている

ものかも知れないんですよね。




望みはわかった、でもどうしたら?



先ほどの動画でも


依存症には

「自己治癒仮説」(精神科医E.カンティアン)があると

松本先生は説明しています。



「依存症の本質は苦痛の緩和であり、

前からずっとあった苦痛

(つらい感情や自信のなさ

自分が好きになれない、

居場所がない、など)を

自分で治療しているのではないか」と。




顕在意識的には望んでないけど、

潜在意識としては自分を助けているわけです。



わたしも、

自分自身のことを振り返っても

サロンにお越しくださる方のお話を聴いていても

そういう心や魂の仕組みがあると感じています。




心や魂のしくみって、

どうにかして

自分の命をいかし成長させる方向に向かう

とても尊いシステムですよね。






とはいえ。






依存症のように

心身にダメージをあたえるような

表出のしかただったら

やはり医療が必要なレベルですし


そこまでいかなくても

つらい人間関係やうまくいかないなにかを

どうにかしたいと感じるのもあたりまえ。




であれば



過去にあったその

「本当は得たかったもの」を

意識的に、

安全なかたちで、


今から自分自身に与えてあげるほうが


より

自分自身の心や魂とつながった

自分を生かす生き方だと

わたしは思うんですよ。





「つながる」ことが糸口に


動画では、


依存症(アディクション)の回復は

コネクション(つながり)として


社会やコミュニティとのつながりの必要性を

お話されていました。




依存症でなかったとしても

「安心して依存はできなかった」方にとって

「つながり」はやはり大切なもの。



人とのつながりはもちろん

自分の心とのつながりも等しく大事だと

わたしは思っています。




自分の心とのつながり、


それを癒しというのかもしれません。





心の奥にしまいこんでしまった自分の心や本音と

つながりなおして

全体性(本来の姿)を取りもどす。


癒し(heal)って、

語源がholos(全体性)といいますしね。




過去に感じたこと


それが仮に

カッコ悪い思いだとしても


誰にも受けとめてもらえなかった心を

自分だけは受け止め続けてあげると


心の中に「これでいいんだ」という

安心感を育むことができるようになります。



その安心感が

本来の自分の力(全体性)を発揮する土壌となって

自分らしい生き方へ

シフトしていくことができるんですよね。




安心して依存できなかった人へ


安心して依存できなかったのに

それでも

努力して生きてきて

なんだか疲れちゃったな、という方に。



さらに高みを目指して自分にムチ打つより

荷を下ろして

これまでの道を振り返り

自分の労をねぎらう時間を持つのもおすすめです。




自分と向き合い

これまでの道を深く受容できたら

また進むエネルギーも蓄えられ

あたらしい道も見えてくるかもしれません。




ひとりでやりにくい方は

セラピーをお役立てください。

一緒に潜在意識の望みをうかがいつつ

お気持ちを癒していきましょう。



心優しいあなたが

安心して自分の人生を謳歌していけますように。



インナーチャイルドセラピーはこちら

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